~劉化捷院長が語る~
鍼灸治療についての感想
--統合医療をめざして
私は1987年中国海軍軍医大学(原第二軍医大学)卒業し、中国青島で内科医師を勤めていました。98年医師の仕事は辞めて、日本に来ました。
2001年北海道鍼灸専門学校に入学し、3年間勉強して良い成績で卒業し鍼師、灸師の資格を取得しました。
2006年6月8日中央区南22条西9丁目1-1で、中国鍼灸院を開院しました。2013年10月現地に移転しました。今まで15年になりました。日本と中国の医療現場を経験して、痛感することがあります。
中国の総合病院には、ほとんどの場合は、鍼灸師はいます。医者と鍼灸師とが一緒に治療することは普通です。そして、鍼灸師は医者でもあるので、幅広い選択肢の中から治療法の選択が可能です。すなわち、東洋医学と西洋医学統合治療のが、一定のレベルで成立しています。
日本では、鍼灸師は医者ではありません。ですから、治療には限界があります。医者の同意書がない場合は医療保険を使用することもできません。しかし、私の臨床経験から言えることは、「東洋医学だけ」「西洋医学だけ」では、ともに不十分だと思います。
例えばうつ病などの自律神経失調症では、西洋医学には充分な治療法があるのが言えません、抗うつ剤、安定剤などの薬の副作用もみなさんが痛感してます。東洋医学の鍼灸治療は確実に効果があります、更に副作用の心配がありません。
また、日本では、顔面神経麻痺の患者さんは、まず病院に行き、なかなか良い効果が出ないとなって、鍼灸院に来ます。しかし、治療の時機を失っていれば、鍼灸治療によって顔面神経麻痺を治すのは難しくなります。もし、初めから統合治療を行えば、ずっと早く、そして確実に治すことはできるのです。
ギックリ腰や慢性腰痛などの慢性疼痛疾患では、整形外科で検査して、骨が異常ないの場合は、鎮痛剤、湿布の治療しかないでしょう、ただこのような疾患は鍼灸治療で良い効果あるのが臨床で証明されます
世界保健機関(WHO)は、鍼灸治療の適応症として、腰痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺など63種の疾患を認めています、2010年11月には、中国鍼灸は世界無形文化遺産のリストに入りました。今後、鍼灸治療は世界各国でさらに普及していくでしょう
東洋医学が西洋医学とともに、それぞれの利点を発揮しながら患者さんの苦しみを軽減できるよう、私なりに工夫しながら努めていきたいと考えています。