様々な原因で、特にストレスに深い関係で引き起こした頭痛、めまい、疲労感、気分が落ち込み、やる気が出ない、不眠、食欲不振、動悸、不安感、恐怖感などの症状が、景気不况に伴う年々増えています。日本では15人のうち1人がうつの体験があることが厚生労働省の調査結果が出ている。更に女性は男性より2倍高いと言われる。その原因ははっきり解明されないが、職場の人間関係、転勤、青春期、出産、更年期などが大きなきっかけになっていると思います。苦しい毎日を過ごして、仕事も家事もうまくできないから、大変だと思います。西洋医学では、抗欝剤、精神安定剤、眠剤、心理療法などで治療しております。
中国医学では、うつ病は、気と血に深い関係があると考えます。五臓にいえば心、肝、脾、腎に関係がある。患者さんの症状および舌像、脈像の情報を統合して、弁証的に痰気鬱結、気虚痰結、心脾両虚、陰虚火旺四型に分類されます。
1:痰気鬱結:実症で、主としては鬱状、気分が落ち込み、ため息、イライラ、話すのがおっくう、無理に考える、食欲がない、舌苔が白色で厚い。
2:気虚痰結:虚症で、気虚のため、水湿が体内に停滞して痰に化し、清陽が頭部に昇らない、主としては鬱状、妄想する、表情呆滞、顔色が萎黄、軟便、舌体肥大、苔白膩。
3:心脾両虚:虚症で、思慮過度、心労、労倦などは、心脾を損傷しやすい、そのため心を損傷して陰血を損耗すると心志を主れなくなり、または脾を損傷してから、気血の生成がわるくなると、心をうまく栄養できなくなり、そのため心神不安になり、動悸、不眠などが起こる。臨床では、心神不安、言語錯乱、悲しくて泣きたい、不眠、食欲不振、倦怠感。舌苔は白色。
4:陰虚火旺:腎陰不足したため、水火のバランスが悪くなり、心火が亢進して、神明に影響すると、不眠、心煩などの症状が起こる。または腎虚による耳鳴り、健忘、寝汗などの症状も伴う。
もちろんうつ病は、色々な症状があります、臨床で治療する時、患者の症状と検査の結果を統合して、弁証的に診断し治療する。あとは話し遣いも大切で、患者の苦しさをよく理解して、患者のストレスを解除するよう指導する。治療に関しては、症状によって関連する経絡に取穴し、臓器の機能を調節して治ります。
うつ病では、鍼灸治療が良い効果あることが臨床でたくさんの病例が証明されてます、今では、60数人の治療経験で、90%以上の患者が元気になりました。特に副作用がないから、抗うつ薬ような副作用の心配がないです。
20代の女性看護師は、職場で同僚との関係がうまくいかず、毎日悩んでいる、しばらくすると、頭痛、めまい、不眠、やる気が出ない、吐き気、生理痛、振るえなどの症状が出てきました、病院でうつ病と診断された、抗うつ病薬を飲み続けました、安定剤を点滴などの治療が1ヶ月以上しましたが、なかなか良くならないで、すごく苦しかった。担当医の紹介で鍼灸治療を受けました、痰気鬱結型を診断して治療を始まりました、3週間くらいで完治して職場に元気で戻りました。
Comments