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2011年4月|毎日新聞|中医学に基づく治療


中国・山東省出身の元内科医の劉化捷院長(47)が、中国の伝統医学「中医学」に基づくはり治療をメインに行っている。

 利用者は肩こりや腰痛、膝痛といった一般的な症状の他、うつ病や自律神経失調症、男性の性機能障害など主にストレスによる神経性疾患の患者も少なくない。中には、「3回の治療で逆子が治った」という妊婦もいる。

 この日の来院者数人に話を聞いた。

 近所に住むという女性(77)は「座骨神経痛で腰に歩けないほど激しい痛みが生じた。知人の紹介で昨年2月から通院している。最初の2ヶ月間は毎日、その後は週2回の治療を受け、今では小走りできるまで回復した」という。

 中央区の女性(62)は「耳鼻科に通ったものの原因が分からず、症状も一向に治らなかった激しい耳鳴りが、ほぼ1ヶ月間、毎日の治療で、ほぼ解消された。先生(劉院長)の治療は実に親切丁寧で、冗談を言ったりしてリラックスさせてくれるので、心も身体も癒される」と話す。

 また、清田区の女性(70)は「10年以上悩まされてきた帯状疱疹の痛みがかなり和らいだ他、膝痛が解消され、急激に上昇した血糖値も正常に戻った」と喜ぶ。

 同院の施術メニューの中心は「全身調整」だ。痛みなどが発症している患部とその関連部位のツボ15ヶ所から40ヶ所にはりを打つ。症状に応じて、専用機器とはりを結んで低周波電流を流したり、きゅうをすえたり、内部を真空に近い状態にしたカップ状の器具を患部に当てる「吸い玉療法」などを併用する。

 五十肩やぎっくり腰などの治療では、ヘラ状にした水牛の角で患部の皮膚などを軽くこすり「刺激を与えて血流の促進や自然治癒力の向上を図る」施術を用いる場合もある。

【広瀬昭宏】

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