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2009年12月|毎日新聞|「全身調整」で痛み解消

更新日:2021年9月3日


札幌・中国鍼灸院

 中国の伝統医学「中医学」に基づくはり治療をメインとする鍼灸院。利用者は肩凝りや腰痛といった一般的な症状の他、うつ病や自律神経失調症、男性の性機能障害など主にストレスによる神経性疾患もいて、その多くが改善されているという。

 同院の施術メニューの中心は「全身調整」だ。痛みなどが生じている患部とその関連部位のツボ15か所から多い時で40か所にはりを打つ。

 症状によって、きゅうをすえたり、専用機器とはりを結んで低周波を流す「電気針」や、内部を真空に近い状態にしたカップ状の器具を患部に当てる「吸い玉療法」などを併用する。50肩やぎっくり腰などの治療では、へら状にした水牛の角で患部の皮膚などを軽くこすり「刺激を与えて血流や自然治癒力の向上を図る」施術を用いる場合もある。

 院長の劉化捷さん(45)は、中国・山東省済南市出身。現地の病院で11年間、内科医を務めた。日本でははり師、きゅう師の資格取得後は、札幌市内の治療院で6年間の勤務を経て、06年に同院を開いたというから、はり・きゅうの実務経験は、約20年になる。

 この日の来院者の主婦(62)は「9月上旬に両肩に身動きできないほどの激しい痛みが生じた。整形外科で注射を打ってもらったが一向に改善しないので同月中旬からここに通っている。最初の1週間は毎日、その後は週3,4日の治療で、寝床から自分で起き上がれるようになった」という。

 また、この日が初診の豊平区に住む会社員、坂下国彦(57)は「パソコンに向かうデスクワークが多く、5日前から右側の肩甲骨付近の筋肉にだるさと痛みを感じる。一昨日、整形外科に行ったが『年のせい』と言われ、湿布や痛み止めを処方しても全く治らないので、インタネットで調べて来た」といい、治療を終えて「かなり楽になった」と話していた。

 劉院長によると、最近はうつ病患者も多い。その改善例をいくつか紹介する。半年以上病院通いしてカウンセリングを受けていた会社員の男性(31)は、3週間の治療で職場復帰した。3年以上精神科に通院していた主婦(42)の場合は、2週間の治療ですっかり元気になった。不眠や生理痛を訴えた会社員の女性(35)は、10日間の治療で職場に戻ったという。【広瀬昭宏】

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