2008年4月|毎日新聞|中国の民間療法組み合わせ

更新日:2021年9月2日


札幌・中国鍼灸院

 中国の伝統医学「中医学」に基づくはり治療を中心に患者の症状に応じて、きゅうや電気針、吸い玉療法の他、水牛の角で作られた治療用具でつぼなどを刺激する中国の民間療法などを組み合わせた治療を行なっている。店舗は市電「東屯田通り」停留所からすぐのマンション1階にある。

 院長の劉化捷さん(44)は、中国・山東省済南市出身。残留孤児だった義母の帰国に従う妻と共に、10年前から札幌で暮らしている。

 劉さんはそれまで、現地の病院で内科医を務め、「中医学と西洋医学を融合した臨床治療と研究に取り組み、さまざまな疾病のはり・きゅう治療経験も積んだ」。

 ただし、こうした資格や経験が日本では通用しないことから、札幌の鍼灸専門学校に通ってはり師、きゅう師の資格を取得。同市内の治療院に6年間勤務した後、06年6月、独立開業した。

 この日、来信していたのは中央区内で喫茶店を経営しているという、中年夫婦。夫(51)は「右腰から脚にかけて激しい痛みやしびれが生じて、以前から指圧やマッサージ店に通っていましたが、いずれも効果が長続きしなかった。ここに今年3月から通院していますが、症状改善が実感できる。いまは予防のため週2回のペースで通っています。」という。

 一方、40歳代という妻は「長時間の立ち仕事や除雪作業のせいで腰痛が生じ、3月下旬から通院しています。3、4回の治療で痛みやしびれはすっかり消えました。その後も予防のため週1回通っていますが、血行がよくなり、熟睡できるようになった」とうれしそうに話してくれた。

 劉院長は「腰痛や肩肩凝りはもちろん、とりわけ内科医時代から取り込んできた、うつ病の改善には自信がある。これまで治療した約30人が、元気を取り戻した」という。うつ病の治療は、頸部を中心にはりを打つという。

 劉院長から聞いた、改善例のいくつかを紹介する。入退院を繰り返していた50代の会社社長の場合は、最初の2週間は毎日、その後は週2回ほどの治療を行い、約1ヶ月半で完治し、職場復帰した。約10年間入退院を繰り返し、その間に自殺未遂まで図った女性(35)は、約半年間の治療ですっかり症状が治まった。

 その他、ぜんそくや更年期障害、多汗症の改善例もあるという。【広瀬昭宏】

 

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