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脳血管障害の鍼灸治療

脳血管障害は、出血性病変と虚血性病変とに分けられる。出血性病変は、脳実質に出血して血腫をつくる出血と、くも膜下腔に出血するくも膜下出血がある。

  虚血性病変は脳血管の閉塞ないし狭窄により血流の停止、または減少をきたした状態で脳軟化を起こすものである。これには脳血栓と脳塞栓があります。

  脳出血は高血圧および脳動脈瘤破裂などによっておきるが、脳虚血は動脈硬化、リウマチ心弁膜症、あるいは外傷骨折などが原因となる場合が多い。

  症状としては突然に発症するのが特徴で、片側の上下肢の運動障害、知覚障害、および頭痛、めまい、視力障害、耳鳴りなどの随伴症状がある。

  発症の急性期は弛緩性麻痺が多いが、時間の経過と共に痙攣性麻痺になっていく。痙攣性が原因で上肢肘関節の屈曲、下肢の内反尖足、手指が不自由になるなどの病状が現れる。経過と共に患側肩関節亜脱臼状態、肩から手にかけての痛み、肩手症候群などの病状が出てくる。

  東洋医学では脳血管障害は脳中風に属する。原因と症状によって、1:肝陽上亢、2:気虚血滞、3:風痰阻絡に分類される。治療は、病症によって相関の経絡に取穴し、補虚寫実の手技で施術することで、痙性の軽減、疼痛の緩和、関節機能の回復などに役立つ。

  治療時期としては、脳出血性病状の場合は病状が安定した後。脳塞栓は発病してから早期に鍼灸治療を開始した方がよいと思います。

  50代後半の女性は今年5月の一日突然めまい、歩行のバランスが悪くなり、すぐ病院に検査にいきました、MIR検査で脳塞栓診断された。点滴、リハビリなどの治療がしました。塞栓がなくなりましたが、左半身の麻痺が残っている、なかなかよくならない、以前は鍼灸治療の体験があるから、私に相談電話が来ました、私は鍼灸治療を勧めしました、来院時、左手は握力非常に弱い、左足も力は右足より弱い、自然に歩行することができないから、杖を使っている、鍼灸、電気針を治療して2周間ほど左手足の力が80%以上に回復になり、今はもう正常になりました。実家でお母さんの畑仕事をやっていきました。

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