北海道新聞 ひと2015/はり・きゅうを通じ日中友好を目指す


 札幌市内で「中國鍼灸院」(中央区南3条西3丁目)を開院して今年で10年目迎えた。中国の医師免許を持ち、日本の「はり師」「きゅう師」の国家資格を持つ道内で数少ない一人。中国出身の経営者や学識者ら約100でつくる北海道華僑華人連合会の副会長も務め、「自分の力は小さいが、治療を通じて少しでも中国に親しみを持ってくれればうれしい」

 中國で11年間内科医として勤務していたが、残留孤児だった義母に連れ添い帰国した妻と子に続いて、1998年に来日。

 当初は日本語もわからず、生計を立てるため、スーパなどでアルバイトもした。「多くの人から尊敬されていた医師時代の生活とギャップが大きかった」と振り返る。

 その後、札幌の専門学校に通い、鍼師、きゅう師の国家資格を取得。2006年から独立開業し、今の場所には一年半前に移転してきた。鍼灸院では顔面神経麻痺や腰痛、頭痛などの症状に応じて治療を行う一方、うつ病の症状を诉える患者へのはり治療にも定評があり、これまで症状改善につなげたのは100人以上に上る。函館や紋別、稚内などから通う患者もいます。

 「西洋医学だけでは不十分なこともある。それを補うような役割を果たしたい」

  生まれ故郷の山東省済南市には実母に会うため、年1回は帰省する。妻と二人暮らし。51歳。                     (徳永仁) 

閲覧数:24回0件のコメント

最新記事

すべて表示